どちらの姓にするかで結婚の話し合いは泥沼化
「結婚する?実際どうする?」
という一言で一瞬は浮かれたけれど、そのあと一転。
わたしは以前から、もし結婚するなら自分の名字を変えたくないと彼に伝えていました。
すると、彼は「僕が名字を変えてもいいよ」と言っていました。
その時、この人は懐が広いんだな、男の姓に統一するべき!みたいな考えに縛られてないリベラルな人なんだな~ととても嬉しかったのです。
しかし、今回の話し合いで不意にこの話題を出した際、彼の反応はまったく予想していなったものでした。
正直、男の人の姓に統一する方が、何かとスムーズにいくことは理解していました。
結婚したら女性は「名字は何になったの?」と聞かれるだろうし、ほとんどの人が女性姓を変えるもんだと思っているので、妻の姓を名乗ることにしましたと言おうものなら「なんで?婿養子に入ったの?」と言われ続けなければならないだろうと。
夫の両親も、妻の姓にすると言ったらいい顔はしないかもしれない。
でも、なんの話し合いもなく「俺の名字になるよね?当たり前だよね?」って感じで彼の姓を選ぶことになるのは嫌だと思っていました。
二人で話し合って、どちらの姓を選ぶのか、そのメリットデメリットを理解したうえで彼の姓にするのであればまあそれもありなのかな…?と考えていました。
要は、相手の思いやりが欲しかったんですね。
名字を変えるって、結構大変です。
愛着があった名前を変えるということも辛いし。
一度覚えてもらった名前をもう一度覚えてもらうのか、旧姓を通称として使っていくのか、周りの人も気を使ってどっちで呼んだらいいのか?とか。
膨大な名前変更の手続きとか。
本当に面倒で憂鬱なことが多いです。
それを理解して、それでもこちらを説得してくれるようなガッツを見せてほしかったんだと思います。
でも、彼は「やっぱり名字は変えたくない」の一点張り。
そして、以前言っていた事と違うことにむかついてしまい、責めたてるように、攻撃的に彼に迫ってしまったのです。
「いや、前は僕が君の名字になってもいい、と言ってたよね?覚えてる?あれは嘘だったの?嘘だったってことだよね??」と…。
きっと鬼のような顔だったと思います。
後々後悔しても、一度発した言動は取り消すことはできません。
もっと優しく言えればよかったけど、いろいろと溜まっていた思いがどどっと出てしまったんですね。
男性は、溜め込まずに言いたいことはその都度言ってくれればいいのにと言いますが、言っても聞く耳ってくれなかったじゃん!とこちらは思っているわけで。
冷静に話し合って、歩み寄りたかったのですが、もう何度話しても全くだめでした。
私はできれば名字を変えたくないから、事実婚はどう?
あなたが名字変えてくれるのでもいいのだけど、どう?
だめなら、名字はあなたのに統一して、通り名を旧姓のまま使い続けてもいい?
と提案してみたものの、受け入れてもらえませんでした。
よくよく聞いてみると、彼はたぶん自分が大黒柱となって家族を養って家庭は妻に任せて、というのを求めているのかなあと感じました。
私の姓にしてもいいと過去に言ったのは、深く考えずに冗談のような気持ちで言っただけだったのに、わたしが「この人はリベラルな人だわ!」と勘違いしてしまっただけなのでした。
わたしとずっと一緒に暮らしていきたいということよりも、そのこと(自分の名字に統一してくれるかどうか)を大事にしていることがわたしは寂しくて、悲しかったです。
極端にいうと、わたしと一緒にいることよりも名字が大事なのか…と思えてしまったんですね。
つい「わたしと一緒にいることより、自分の名字の方が大事なんだ」と言ってしましました。
結局その後何度話し合っても、話し合いにはならず、「俺は名字変えたくない、○○ちゃん(わたし)も変えたくないなら無理することないよ」と言われてしましました。