自分さえ望めばすぐ結婚できると思っていた
私には、一緒に住んでいた彼氏(39歳)がいました。
友達からは「もう結婚秒読みでしょ?」とか「早く結婚したら?」とか言われていたけど、実際彼のほうからはそんな話、待てど暮らせど出てこない。
結婚したらさ、とか、もし子供ができたら、みたいなよくある想像の話はよくしたけど、彼のほうから具体的な話が出てくることはなかった。
それでも、付き合いだして1年くらいのころまでは彼も、
「今すぐ結婚してなんて思ってないけど、ずっと一緒にいたいと思っている」とか、結婚を意識したようなワードが出た時に、それってプロポーズ?(笑)と冗談で言うと「違うよ!ちゃんとしたプロポーズは俺だって考えてるからさ、待っててよ」とか、言っていました。
だから、私さえ望めば彼と結婚できるものだと思っていたけど。
そのまま待ち続けて、気づいたら3年も月日は流れていた…。
彼とは、一緒に住んでいて楽だし、お互いの家族とも交流があって彼のご両親も、私たちが結婚するものだと思ってくれていたと思う。
私自身、彼のことをもう家族のように思っていたけど、実際は夫婦じゃない。
正直、すごくうまくいっていたかというと…そうでもない。
彼は自営業で、付き合いたてのころに比べて格段に忙しくなり、週に1回も仕事を休まない。
というか、月に1回も休んでいなかったと思う。
朝6時くらいには家を出て、遅いと22時、23時まで仕事をしていることも多く。
一緒に住み始めてからはふたりで一緒に出掛けることもほとんどなくなりました。
やがて彼は、私の話をほとんど聞いてくれなくなっていました。
一方、私は仕事のストレスで体を壊し、気持ちも病んで、数か月の間仕事をすることもできなくなってしまっていた時でした。
仕事もしてないのに、質素な夕飯しか用意してあげられなかったりすると、自尊感情が保てなくなり、とてもみじめな気持ちになったりしました。
それに加えて、今考えると無意識に彼に迷惑をかけてはいけない、忙しい彼の邪魔になってはいけないという気持ちがあったと思います。
体調が悪くても、それを分かってもらえることもなかったし、病院に行ったと話しても、今日病院どうだった?とか何か聞いてもらえることもなかった。
心のもやもやは溜まる一方で、彼のことが好きなのかどうかも、もう分からない。
彼には感謝しているし、情もあるし、彼の身に何かあれば、私が支えたいという思いもあったけど。
でもきっと、わたしが妊娠したとしても、これじゃあ体調を気遣ってもらうこともなく、孤独な妊娠生活になるんだろうなと思うと、この人と結婚じゃないのかもとも思っていました。