結婚はしたくない、事実婚がしたい
子供の頃から、お嫁さんになりたい!みたいな願望はなく、結婚はしなくていいと思っていました。
別に専業主婦になりたいわけじゃない、養ってもらいたいわけじゃない。
ただ、助け合えるたった一人のパートナーがいるのっていいな、という憧れはありました。
暮らしを共にして、困ったときには助け合えるような、価値観の合う信頼できるパートナーがいればいいのにと思っていました。
けれど20代も後半になって、周りの友達が次々に結婚していく中で、結婚している友達がとても幸せそうで、ひとつ上のステップに行ってしまったように見えてとてもまぶしく思えました。
とてもうらやましくて、一緒にいると苦しいほどでした。
やがて、「いいな、わたしも結婚したいかも…」と思うようになりました。
結婚したら、親も安心してくれるし、周りからも「結婚しないの?」って言われなくて済むし。
でも、わたしは昔から現行の婚姻制度になんとなく疑問を感じていました。
なんで海外では普通なのに、日本では夫婦別姓が認められてないんだろう。
男女どちらの姓を名乗ってもよいと言われているのに、どうしてほとんどの夫婦が当たり前のように夫の姓を選ぶんだろう。
なんか変だな…。
そもそも、結婚って何のためにあるんだろう。
夫と妻が助け合うため、この人がパートナーだよと社会的に公にするため、財産を1つにして分かち合ったり愛する人に財産をのこしたりするため…。
と考えましたが、じゃあなぜ同性カップルの結婚て認められないんだろう…
子供を作らないから?
でも子供を作らない夫婦だってたくさんいます。
そんな考えもあって、
なんか結婚て、納得いかない!!
この制度に乗っかりたくない!
と思っていました。
でも結婚うらやましいなぁ…
でも、結婚したくないなぁ。
という矛盾。
なので、できることなら事実婚がしたいと昔から思っていました。
もしパートナーが法律婚でないと、遺産相続などで困るからと説得してきたらまたその時は考えようと思っていましたが、一度は提案してみようというスタンスでした。
しかし、そのチャレンジによって事態は泥沼化。
君は事実婚がいいんでしょ
俺はやっぱり俺の苗字に統一するのに憧れあるから
この一点張りでした。
いや、事実婚がいいんだけど、どうしてそう思うのか、お互いにとって何がどうしても譲れないのか、その線を見つけたかったんだけど、だめでした。
お互いの意見を聞いて、どうしてそう思うのか理解しあったり、それだったらいいかなとか歩みよったり、そういう話し合いにしたかったのですが、できませんでした。
わたしとは結婚できない、したくないという理由じゃなく、名字をどうするかだけの問題で結婚はおろか別れる別れないの話になるとは思っておらず、自分の考えは甘かったのかな…とものすごく落ちこみました。